Uターンすることについて。
東京には、圧倒的に地方出身者が多い。
肌感覚で言うと、どこの地域が多い、とかでもない。
平均的に(そんなことないんだろうけど)、津々浦々から上京してきている。
日々途切れなく流れるように日々が続くとはいえ、この先一生を東京で過ごすかは別問題。
特に年齢的に近しい人たち(20~30代)は、「いつかUターンしようと思ってる」とか、
「東京の次は別にどこか違う都市へ行こうと思ってる」とか、
必ずしも今後の住まいを東京にこだわってない人も多い(気がする)。
月日は百代の過客にして、行き交うひともまた旅人なり、という感じ。
(原文は行きかう年)
それは帰る場所(故郷)があるからこそ説もあるけど、それはまた別の話で。
私は上京してきた理由が少々ひねくれている。
それは、新卒時に地方から就職で上京した人たちが帰ってきそうにないこと。
東京で就職した先輩たちも帰ってきそうにない。
素人考えで、家賃は高い、物価も高い、電車代はかかる。
満員電車のストレス、競争社会のストレス。。。
何がそんなに東京に魅力があるのか。
一方で、東京のイベントやお店は、WEBでも雑誌でも、何でみてもキラキラしている。
洗練されている。
ストレスの塊みたいな東京で、何がそんなに魅力的にさせるのか。
それを探しに行くのが、私が上京した理由だった。
上京してきて丸2年、一番の感想は、
「東京、大しておしゃれな街じゃない」。
でも2番目の感想は、
「東京、何かをする人にとってはとても楽しいし、優しい」
仕事にしろ、プライベートな活動にしろ、正直東京のほうが地方よりも、
「何かやっている人」に対して寛容な人が多いし、行動してくれる人も多いし、無関心な人も多い。
たぶん母数の問題でもあるけど、きっとこれはコミュニティの黄金比みたいなのがあって、地方に落とし込める方法はあると思う。
私は仕事で面白い人、今話題の会社に会えることも多くて、東京の魅力に気づいてしまった。
それでも私は、岡山に帰りたい。
最初は2~3年だけ東京に、と言っていたので、リミットが近づいているが、
延長した。理由は仕事のことがメインだけど、東京の楽しさに気づいてしまったことが大きい。
(仕事は商業施設系で、マーケやデザインです)
でもやっぱり、岡山には帰りたい。
東京に片足を浸けたまま、岡山に帰れるように、まだ準備をしなくちゃあいけない。
岡山の面白い人たちにもっと気軽に、東京の面白い人・会社に会ってほしい。
今は宿泊先としてカウントしてもらうことくらいしか、役に立てないけれど。
ああ、こうやって「上京したきり帰ってこない人」にカウントされちゃうんだろうな。笑
【雑記】実家の周りに鉄道を引きたい。(1)
私の実家は、最寄り駅まで徒歩40分。
自転車で25分。
クルマで15分。
全然最寄りじゃない。
仕方ないんですよ、クルマ社会の岡山では。
もうこれで28年やってきましたからね。
でも困るなあと思うのが、おばあちゃんや免許を持ってない妹の送迎。
べつに二人が嫌いなわけでも、面倒なわけでもないんですが、
私のリズムで動いてもらわないといけない申し訳なさ、
前後の予定をそれぞれ気にしないといけない面倒さ(結果面倒なんかい)
っていうのはあります。
効率悪いし。
あと、お酒が飲めないっていうのもデメリット。
全然酒豪じゃないし、お酒もめちゃくちゃ好きってわけではないんですが、
やっぱりたまに飲みたい気分になる。
でも最寄り駅まで徒歩40分。
深夜のタクシー3,000円弱。
もう一回飲みにいけるだけの交通費…。
あとクルマも一人1台所有という負担。
前の仕事はクルマを売ることだったので、そんな社会の恩恵にあずかってたわけですが、
維持費とかリスクとか、背負うものもあるよね。
持ってるだけで税金もかかる、
維持費もろもろかかる、
事故や壊されるリスクもある。
渋滞で機会損失するリスクもある。
で、やっぱり思う、
「願わくば近所に公共交通機関敷いてほしい」
そんなわけで、公共交通機関がほしいわけです。
ちなみに家近くのバス路線は、約15年前に廃線になりました。
如実に感じる交通業界の厳しい懐事情。
でもないと困る、公共交通機関。
ということで、交通機関を増やせないのか?!を考えたいと思います。
手っ取り早く、「大都会岡山」を「大都会東京」に近づけることを目指す流れで進めたいと思います。
…やっぱりちょっと恥ずかしいので、「大都会岡山」改め、岡山と呼びます。
ちなみに、今回の「岡山」は県北主要都市である、岡山駅~倉敷駅間を指したいと思います。
東京都は面積で言うと岡山県の1/3。
うん、小さい。
さらに、岡山県と23区
岡山県の大きさが7,112 km²
東京23区の大きさが619 km²
23区だけで言えば岡山県の1/8です。
岡山県全体で比べるのは適正でないので、
倉敷市の大きさが354.7 km²(意外と小さい)
岡山市の大きさが789.9 km²
上記2都市が、1,144.6 km²
どっちの都市も「町っぽい」割合は、「町じゃないっぽい・田舎っぽい」に対して
大体1/5くらいかなと思う。
そうすると岡山はだいたい230 km²
これが現在の岡山(という街)の面積だとしよう。
東京23区(619k㎡)くらいの大きさを想定すると、2.6倍「町っぽい」が増えると、
東京に近づく。
仮に23区を円形と考えたとして、面積から計算すると、
直径28km。
岡山県で言うなら倉敷~高島までが約28kmである。
町の中心地は庭瀬・大安寺あたりになるだろう。
神奈川寄りの蒲田駅~千葉寄りの金町駅までが電車で58分、クルマで1時間6分。
倉敷~高島まで電車で27分、クルマで54分。
なんだ!岡山のほうがコンパクトそうじゃん!
というとちょっと違って、それだけ間をすっ飛ばしている。
倉敷~岡山までの間は駅と駅の間隔が3~4.5km。
岡山から高島間は少し縮まって2km前後。
東京は1駅1km前後(東京~有楽町なんか700m)。
この「歩けるっちゃあ歩ける距離」が、町とお近づきになるきっかけになる。
歩けるっちゃあ歩ける距離って、岡山で言うと岡山駅から城下、
倉敷で言うと倉敷駅から美観地区
じゃないですか?
岡山駅から運動公園も入るかも。
倉敷、中庄、庭瀬、北長瀬、岡山、西河原就実、高島駅と、
7駅しかない。
東京なら1km区間に1駅理論で行くと、28駅はあるはず。
駅に関しては4倍にすれば東京に近づく。
さすがに4倍は多いので、駅についても2.6倍あればどうだろうか。
駅と駅の間隔は1.5kmになる。
徒歩で20分弱、クルマで5分、自転車でも7分とか10分とか。
めちゃくちゃ便利じゃん。クルマ、いらんくない?
いや、クルマ好きなので無い生活も嫌なんですが、
高齢者社会の岡山にはぴったり。
実際、80歳が見えてきたところで
「免許返納したからクルマ手放す」という方は多いですが、
正直その後の生活はどうしてるのだろうか、と。
タクシー配車サービスもありますが、
自分のタイミングで外出できないストレスも生まれるし、
外に出なくなるので認知症も進む。
タクシーの運転手も高齢化しています。
人的リソースがそこに割けるのか。
そりゃあ確かに、田んぼの真ん中に駅があっても・・・
なんだろうけど、食農近接するよなあ。
農作業後の泥まみれで電車はやめてほしいけど、
なんなら女性専用車両よろしく、泥んこ専用車両とかあってもいいんじゃないかな。
昔の鉄道は何等級とかあったわけだし。
倉敷駅-岡山駅の直線距離は約20km(本当は18kmとちょっと?)
東京だとスカイツリー-東京タワー(東京駅挟んで東西)が8.5km
23区以北の練馬からスカイツリーが見えて感動したけど、この距離が19km
この距離の間で、町の雰囲気が一駅一駅違う…
同じ距離でなら岡山か倉敷か、しいて言うなら北長瀬の存在感が強まりつつあるか
って感じなのに、恐るべし東京。
話はだいぶそれてしまいましたが、
実家の周りに路線が増えて駅へのアクセスをよくするためには、
どれくらいのペースで増やすことが想定されるか、
という話でした。今回は。
さて、次回以降では
鉄道を引くためには、を考えていきたいと思います。
【雑記】東京は、商店街が生きている。
東京に出てきて、早1年半。
いまだに東京観光しきれてないです。
が、岡山には1,2年後には戻る予定なので(延長の可能性はある)、
東京がどうだったああだった、というのを記録しておこうと思います。
とはいえただ残しても情報の厚みがない。。。
ので、岡山と東京の違いや共通しているところにフォーカスする
という視点で残していきます。
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というわけで最初は商店街。
え?商店街?
とお思いかもしれませんが、
東京の商店街は、生きてるんです。
私はこれが東京に来て結構衝撃でした。
テレビでもよく特集されたり、ロケ地になる、
●夕焼けと品ある商店街、谷中銀座
●下町感ある十条銀座
●なんていうかカオス、中野サンモール商店街
●古着屋が一直線、高円寺純情商店街
だけではありません。
割とどこでも「○○町商店街」とのぼりが出ています。
で、ただ掲げているだけなら死んでる商店街でもできるでしょうが、
ちゃんとお店出てるんですよね。
ちゃんとお肉屋さんでコロッケ売ってるし
ちゃんと瀬戸物屋さんでお茶碗売ってるし
ちゃんと八百屋さんもあるしおかき屋さんもある。
もちろん、シャッター下りてるお店もあります。
あとおしゃれな店は全然ありません。
…全然といったら誇張ですね、商店街によります。
でも巡り合う期待値は低いかな。
何が言いたいかというと、東京は
「大して変わったことをやっているわけでもない、いわゆる古き良き商店街」
がいまだにたくさん残っているということ。
岡山の商店街だと、おそらく限りなく少ない商業リソースを
ふんだんに活用したいという想いから
●観光客向けの商品開発をする商店
●若者向けにテナント料を安くする大家
●商店街一丸となってマルシェを開催(SNSの発信も多い)
●学生や外部組織を取り込む
など、努力を尽くしていると思います。
これは
岡山の商店街のほうが、明らかな高齢化、消費の減少を身をもって感じ、
当然先行きの不安に対して敏感になり、対策を講じている、
ということだと思います。
一方東京。
商店街のご商売されている方にお話を聞くと、
「やっぱり昔ほどの賑わいじゃないよ~」とか
中規模の商店街でも「他の商店街からはうらやましがられるけど、うちも大変だよ~」
と仰いますが、全然生きてる。
東京の商店街がまだまだ(岡山よりは)保てる理由は
①電車・徒歩移動社会だから
②圧倒的人口
といったところかな、というのが素人目。
あと③東京観光地、意外となんもない問題
かと思います。
①電車・徒歩移動社会だから
公共交通機関の充実は、やはり大きい気がします。
岡山とちがい、バス・電車・徒歩はいたって普通。(おかげで痩せた)
そうすると
●お酒を気兼ねなく飲みやすい
●食べ歩きしやすい
なので、お酒を呑む文化がやはり色濃いです。
お酒を気兼ねなく飲めるか、というのは大きいと思います。
岡山、酒どころなんだから公共交通機関はもっと整備されてもいいのにな、
と思います。高齢社会という側面でも必要だと思うけど。
出店しやすいかどうかはさておき、出店したい人が多いのは飲食店だろうから、
自然と新店舗もできるし、商店街の新陳代謝も起こります。
アクセスしやすい環境に、選択肢が多ければ、消費者は必然的に集まる。
用途地域がしっかり区別された都市計画だということがわかりやすいです。
ただ、公共交通機関の充実は岡山と東京(23区)を比較すると、
こんだけコンパクトならやりやすいのも納得ですよね。
資本も集まりやすいし。
②圧倒的人口
これをいっちゃあおしまいよ、という感も否めませんが、
なんといっても「日本の人口の1/10は東京に集中」という現実。
※東京都民 13,857,443人(2019年1月1日現在)
消費者を探し出してリーチする努力(時間・コスト)が、
岡山よりは少なくて済みそうですもんね。
③東京観光地、意外となんもない問題
これは賛否両論あると思うのですが。。。
「東京に旅行に行こう!」と行っても、
本命の目的地以外はどこ行く?
みたいな感じになりませんか。
これはどこに行ってもそうなんだろうけど、
「東京なら行くべきスポットがたくさんある!」と思っているだけに
具体的に計画しだすと、曖昧になりませんか。
「めちゃくちゃ大きいショッピングモール」として捉えるか
「めちゃくちゃ大きい美術館」みたいになりませんか。
特定の街に行きたいお店がある・用事がある
という場合はさておき、
倉敷美観地区のように、歴史的建造物エリアをぶらぶら
とか
城崎温泉ひきこもり(湯めぐり)
とか
京都町屋で情緒に浸る
みたいなことはできるの??ってなりませんか。
東京タワー、浅草、渋谷スクランブル交差点、原宿、とか
いわゆる観光スポットを巡るのは、めちゃくちゃ疲れます。
ずっと電車乗り換えして、歩いて、人とぶつかって。
のんびり、ゆるり、みたいなことは難しい。
(お金をかければできる)
夜景を眺めるのも、大体想像つくし、東京って何が魅力なんだろう?
という人も一定層いる。
「私はどんな街でもぶらぶらして楽しめる!!」
と思っていても、東京はわりと住宅地です。(笑)
そりゃ日本の人口の1/10が住んでんだもん。
そうすると、商店街ぶらりが都会の喧騒ありつつ、
都会のオアシスでもあり、なんだかちょうどいい。
商店街ぶらりも何だか想像つくだろうけど、別にご当地のなにかがあるわけでもない、
ただ日常の延長感、ちょっとした週末感がちょうどいい。
そんな私の感想です。(笑)
だから死なない東京の商店街。
正直カフェは岡山のほうがレベル高いと思う。
味はもちろん、空間も。(家賃の関係もあると思う)
でも、「商店街」自体がオアシスだし、
岡山にいたときには絶対に入らなかったような、
ダサい居酒屋にも、ダサいカフェにも入る。
ちょっと最後は何言ってるかわかりませんが、
東京にいると商店街の役割というか、存在感の強さを感じます。
岡山は今の動きを大切に、岡山のまま成長していってほしい、
でもなんとか公共交通機関を充実させた都市計画を考えたいな~
なんて思います。