岡山から東京に来てみた日記

2017年夏から東京に来てみました。読書会もひっそりやってます。https://chocspq0v0.wixsite.com/honchoco

【雑記】東京は、商店街が生きている。

東京に出てきて、早1年半。

いまだに東京観光しきれてないです。

 

が、岡山には1,2年後には戻る予定なので(延長の可能性はある)、

東京がどうだったああだった、というのを記録しておこうと思います。

 

とはいえただ残しても情報の厚みがない。。。

ので、岡山と東京の違いや共通しているところにフォーカスする

という視点で残していきます。

 

 

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というわけで最初は商店街。

え?商店街?

とお思いかもしれませんが、

 

東京の商店街は、生きてるんです。

 

私はこれが東京に来て結構衝撃でした。

テレビでもよく特集されたり、ロケ地になる、

おばあちゃんの原宿巣鴨地蔵通り商店街

●夕焼けと品ある商店街、谷中銀座

●下町感ある十条銀座

●なんていうかカオス、中野サンモール商店街

●古着屋が一直線、高円寺純情商店街

だけではありません。

割とどこでも「○○町商店街」とのぼりが出ています。

 

で、ただ掲げているだけなら死んでる商店街でもできるでしょうが、

ちゃんとお店出てるんですよね。

ちゃんとお肉屋さんでコロッケ売ってるし

ちゃんと瀬戸物屋さんでお茶碗売ってるし

ちゃんと八百屋さんもあるしおかき屋さんもある。

 

もちろん、シャッター下りてるお店もあります。

あとおしゃれな店は全然ありません。

…全然といったら誇張ですね、商店街によります。

でも巡り合う期待値は低いかな。

 

何が言いたいかというと、東京は

「大して変わったことをやっているわけでもない、いわゆる古き良き商店街」

がいまだにたくさん残っているということ。

 

岡山の商店街だと、おそらく限りなく少ない商業リソースを

ふんだんに活用したいという想いから

●観光客向けの商品開発をする商店

●若者向けにテナント料を安くする大家

●商店街一丸となってマルシェを開催(SNSの発信も多い)

●学生や外部組織を取り込む

など、努力を尽くしていると思います。

 

これは

岡山の商店街のほうが、明らかな高齢化、消費の減少を身をもって感じ、

当然先行きの不安に対して敏感になり、対策を講じている、

ということだと思います。

 

一方東京。

商店街のご商売されている方にお話を聞くと、

「やっぱり昔ほどの賑わいじゃないよ~」とか

中規模の商店街でも「他の商店街からはうらやましがられるけど、うちも大変だよ~」

と仰いますが、全然生きてる。

東京の商店街がまだまだ(岡山よりは)保てる理由は

①電車・徒歩移動社会だから

②圧倒的人口

といったところかな、というのが素人目。

あと③東京観光地、意外となんもない問題

かと思います。

 

①電車・徒歩移動社会だから

公共交通機関の充実は、やはり大きい気がします。

岡山とちがい、バス・電車・徒歩はいたって普通。(おかげで痩せた)

そうすると

●お酒を気兼ねなく飲みやすい

●食べ歩きしやすい

なので、お酒を呑む文化がやはり色濃いです。

お酒を気兼ねなく飲めるか、というのは大きいと思います。

岡山、酒どころなんだから公共交通機関はもっと整備されてもいいのにな、

と思います。高齢社会という側面でも必要だと思うけど。

出店しやすいかどうかはさておき、出店したい人が多いのは飲食店だろうから、

自然と新店舗もできるし、商店街の新陳代謝も起こります。

アクセスしやすい環境に、選択肢が多ければ、消費者は必然的に集まる。

 

用途地域がしっかり区別された都市計画だということがわかりやすいです。

 

ただ、公共交通機関の充実は岡山と東京(23区)を比較すると、

こんだけコンパクトならやりやすいのも納得ですよね。

資本も集まりやすいし。

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岡山  東京   23区 (全て縮尺同じ)

 

 

 

 

②圧倒的人口

これをいっちゃあおしまいよ、という感も否めませんが、

なんといっても「日本の人口の1/10は東京に集中」という現実。

※東京都民 13,857,443人(2019年1月1日現在)

消費者を探し出してリーチする努力(時間・コスト)が、

岡山よりは少なくて済みそうですもんね。

 

 

 

③東京観光地、意外となんもない問題

これは賛否両論あると思うのですが。。。

「東京に旅行に行こう!」と行っても、

 

本命の目的地以外はどこ行く?

みたいな感じになりませんか。

これはどこに行ってもそうなんだろうけど、

「東京なら行くべきスポットがたくさんある!」と思っているだけに

具体的に計画しだすと、曖昧になりませんか。

「めちゃくちゃ大きいショッピングモール」として捉えるか

「めちゃくちゃ大きい美術館」みたいになりませんか。

 

特定の街に行きたいお店がある・用事がある

という場合はさておき、

倉敷美観地区のように、歴史的建造物エリアをぶらぶら

とか

城崎温泉ひきこもり(湯めぐり)

とか

京都町屋で情緒に浸る

みたいなことはできるの??ってなりませんか。

東京タワー、浅草、渋谷スクランブル交差点、原宿、とか

いわゆる観光スポットを巡るのは、めちゃくちゃ疲れます。

ずっと電車乗り換えして、歩いて、人とぶつかって。

のんびり、ゆるり、みたいなことは難しい。

(お金をかければできる)

夜景を眺めるのも、大体想像つくし、東京って何が魅力なんだろう?

という人も一定層いる。

 

「私はどんな街でもぶらぶらして楽しめる!!」

と思っていても、東京はわりと住宅地です。(笑)

そりゃ日本の人口の1/10が住んでんだもん。

 

そうすると、商店街ぶらりが都会の喧騒ありつつ、

都会のオアシスでもあり、なんだかちょうどいい。

商店街ぶらりも何だか想像つくだろうけど、別にご当地のなにかがあるわけでもない、

ただ日常の延長感、ちょっとした週末感がちょうどいい。

そんな私の感想です。(笑)

 

だから死なない東京の商店街。

正直カフェは岡山のほうがレベル高いと思う。

味はもちろん、空間も。(家賃の関係もあると思う)

でも、「商店街」自体がオアシスだし、

岡山にいたときには絶対に入らなかったような、

ダサい居酒屋にも、ダサいカフェにも入る。

 

ちょっと最後は何言ってるかわかりませんが、

東京にいると商店街の役割というか、存在感の強さを感じます。

 

 

岡山は今の動きを大切に、岡山のまま成長していってほしい、

でもなんとか公共交通機関を充実させた都市計画を考えたいな~

なんて思います。